うさちゃんって夜行性?

2009年05月15日

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時々、飼い主さんにお話しする内容です。「夜行性ですが、完全に夜行性とは呼べないんです。」
こんな切り出しから、うさちゃんの生態の説明をします。
しかし、よく考えると「夜行性動物」ってどんな動物をいうのだろうか?と素朴な疑問を感じました。
自分自身の整理のために頭を整理しましたので、ちょこっとお話しします。




そもそも「夜行性」とは、動物の活動時間で分類される動物の性質をいいます。夜行性動物とは、文字通り夜活動する動物となります。夜活動する動物と昼間活動する動物とでは、その感覚器官や体の構造などに違いがあります。なぜ、夜行性動物がいるのかというと彼らの多くのは食物連鎖の下層にいる小動物で外敵に狙われにくくする為と思われています。

その特徴とは、
1:視覚以外の感覚器が発達している。
2:視覚は、色や識別に強くなく、光の感度に強くなる。
3:夜に合わせた特別な器官の発達がある。

では、うさちゃんと比べてみましょう。

うさちゃんの行動は、夜に活動性が高まるとは言えず、夕方から活動が高まり、深夜は比較的おとなしく、午前中に又少し活動が高まる・・・こんな感じでしょうか。少し、夜行性というイメージではないですね。

では、体の構造や目はどうでしょう。
目は、十分にものを見分ける視力はなく、動く物の判別、暗い場所でも見えるように光に反応すると言われています。簡単にいうと目はあまり使わずに聴覚や臭覚が重要な働きをします。この点では、夜行性動物と言えそうですね。ただ、夜行性動物に特徴的な反射判(網膜の裏側にある「タペタム」)がないので、目が光りません。これは、弱い光で物をよく見るために使うものです。
また、うさちゃんのカルシウム代謝も光を使わずカルシウムを体に取り入れる特別なシステムなので、夜行性動物と言えそうです。

こんな事から、うさぎは夜行性だとか夜行性でないとかいろいろと言われるのだと思います。夜行性動物と言われるほ乳類もその生活する場所の違いで昼間活動するものもいると言われるので、夜行性と言われる性質も実は固定的ではないのかもしれません。

ちなみに、アナウサギは、夜行性動物として言われていますので、アナウサギから作られたイエうさぎ、今私たちの隣にいう子は、やはり夜行性動物なのだと思います。

あまり意味のない情報でしたが、楽しんで頂けたら幸いです。また、「ここはこうだよ」と新しい情報があったら教えてくださいね。

最後に、断定的な表現をしていますが、専門書などからの引用ではないので、専門的に参考にする場合や転記する際にはご注意ください。
ちょこっとのつもりが長いブログになってしまいました。申し訳ありません!


hibishippo:13:46
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